JICA海外協力隊として開発途上国で活動する前に、日本の地域課題を理解し、課題解決のプロセスを学ぶことを目的に実施されるグローカルプログラム。今年7月10日から愛媛県宇和島市で実施され、２名の海外協力隊候補生が、三間地区の「もみの木」九島地区の「島の保健室」を拠点に、地域活性化につながる活動をしてきました。

9月20日の最終報告会には、宇和島市岡原市長はじめたくさんの関係者に来ていただきました。

タイに派遣予定の川口正樹さん、東ティモールに派遣予定の前原信輝さん、ともに「もみの木」では地域の子どもたちへの絵本の読み聞かせ等を通して憩いの場づくり、そして地域の様々な年代の人が集まり楽しむ場所づくり支援を行いました。「島の保健室」では、こもりがちになる地域の高齢者に出てきてもらう取組を考え実施しました。どちらでもキーになったのは音楽です。沖縄出身の前原さんの三線、そこにギター演奏で川口さんもはいり、地域の人と関係がとても近くなりました。三線教室の生徒さんは、前原さんの結婚式で演奏するのを目標にこれからも続けていきますと話してくれました。

岡原市長、そして宇和島市地域包括支援センター所長岩村さんからの講評にもありましたが、三間の方々も九島の方々も、地域のコミュニティを大切にする方々で、自分達で考え、それを周りが一緒にやる（誰も反対しない）ことが根付いているそうです。そのような地域だからこそ2人は自分たちの特技を生かし活動できてきたことが、報告からも伝わってきました。日本が誇れる地域力を体感できたことは、必ずこれからの海外での活動の糧になると思います。

関係者の皆様ありがとうございました。そしてこれからも応援いただきますようお願いします。

前列左から2番目が前原さん、3番目が川口さん

子供教室に来ている子供たちと